「家庭力」が子どもの学力を伸ばす!親ができることとは
家庭力とは
百マス計算や「陰山メソッド」で有名な教育者の 陰山英男氏は、子どもの学力向上には家庭力が重要であると提唱しています。
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家庭力とは、子どもへのしつけ、親の子どもへの接し方など、家庭における教育力みたいなものを言うのだと私は考えています。
家庭力が高いと子どもはどうなる?
家庭でしつけがしっかりされている子ども、親と会話をたくさんしている子どもなどは、学力も伸びやすいとされています。家庭力が高い子どもは、人としても自立し、精神的にも落ちついている場合が多いです。また、勉強に対する意欲や、最後までやり抜く力なども身についているのです。
私が見てきた子どもたち
私は以前、学習塾や予備校に勤務していましたが、生活態度がしっかりしている子どもというのは、成績の伸びも良かったです。
こちらは、私が見てきた生徒たちの中で、成績の伸びが良かった子たちの特徴です。
・あいさつがしっかりできる
・返事や受け応えがハキハキできる
・受け応えが単語ではなく文章で、敬語を使ってできる
・靴やスリッパを揃える
・時間を守る
・字を丁寧に書く
・宿題や提出物を忘れない
・鉛筆の持ち方や座る時の姿勢が良い
基本的なことではありますが、こういったことが自然にできる子どもたちというのは、学習への取り組み方も真面目で、授業も自習も集中してできる傾向にありました。
家庭でのしつけが行き届いているんだろうなと感じる子どもというのはすぐに分かりましたし、三者面談などで親御さんと子どもの会話を聞いていると、家庭での親子の関わり方も何となくではありますが伝わってきました。
たくさんの生徒たちとの出会いの中で、人として基本的なことが身についていること、親に愛情を持って接してもらい良い家庭環境で育っていることが、勉強する上で大きな力を発揮することを実感できました。
家庭の年収や親の学歴、一人親かどうかなどということは関係ありません。勉強のことは学校や塾に任せてしまいがちかもしれませんが、子どもの学力向上のためには、まずは家庭で、親が子どもとしっかり向き合い、基本的なしつけをしていくことが大切です。私自身も子どもとの時間が増えたこの期間に、「家庭力」について改めて考えてみたいと思います。