学資保険は必要?メリット・デメリットとは
学資保険とは
学資保険とは子どもの教育資金を準備するための保険のことを言います。子どもを妊娠・出産したら加入の検討をするご家庭が多いのではないでしょうか。実際には、子どもを持つ家庭の約半数が学資保険に加入しているそうです。
教育費はいくらかかる?
塾や習い事代なども含め、子どもには多くの教育費がかかります。幼稚園から大学まで全て公立に進むと1000万円程度、全て私立だと2500万円程度かかると言われています。これらの金額は、大学の学部によっても大きく変わってきます。ちなみに、私立大学の医歯科系学部は6年間で2000万円以上の学費がかかります。
学資保険のメリット・デメリット
メリット
1.貯蓄性に優れている
学資保険は、子どもの進学時や満期を迎えた時に受け取ることができます。毎月決まった額の保険料を払うことで、まとまったお金が必要な時のための大きな備えとなります。半強制的に一定額を払い続けることができるので、学資保険は貯蓄が苦手な人には特におすすめです。
2.もしもの時には保険料が免除される
契約者(親)が死亡したり高度障害状態になってしまった時には、それ以降の保険料の支払いが免除になる学資保険がほとんどです。満期金も受け取ることができます。
3.特約を付けることもできる
保険料をプラスすることで、子どもの入院時や手術時に保険金をもらえる医療特約をつけることができるものもあります。
4.払い込んだ保険料以上のお金が受け取れる場合もある
商品によっては、受け取り総額が払い込んだ保険料を上回ることもあります。受け取り額を少しでも多くしたい場合は「返戻率」(支払った保険料に対して返ってくる額の割合)が100%を超える商品を選ぶようにしましょう。
5.税額控除の対象になる
学資保険で支払った保険料は生命保険料控除の対象となります。年末調整や確定申告で忘れずに申告しましょう。
デメリット
1.元本割れすることもある
学資保険に医療特約などがついている商品の多くは、最終的に支払った保険料より戻ってくるお金が少なくなる「元本割れ」が起きてしまいます。そのため、返戻率の高い「貯蓄型」のものにするのか、特約などをつけた「保障型」のものにするのか、よく考えて選択しましょう。
2.インフレに弱い
インフレ(物価上昇)が進行するとと、必要な教育資金額も増えていきます。しかし、固定金利の学資保険の場合は、金利が契約時のまま変わらないため、世の金利水準が上がったとしても恩恵に預かることはできません。満期金が200万円だとしても、受け取る時には、契約時よりも200万円の価値が下がってしまっているという可能性もあるわけです。
我が家の場合
我が家は娘が生後半年くらいの時に学資保険に加入しました。どの保険に入るか迷っていたら、結局、出産後半年経ってしまっていました。中学、高校入学時に一時金、大学進学時に満期金が下りるタイプなのですが、出費がかさむ時にお金が入ると分かっていると安心感があります。教育資金をいつまでにあとこれくらい貯めようという貯蓄の計画も立てやすいです。
また、子どもが入院した時にも保険金がもらえたのが助かりました。子ども医療費助成制度があるのでそれほど入院費はかからないだろうと思っていたのですが、差額ベッド代や交通費、私が泊まるための布団代など意外と諸経費がかかってしまったので、医療特約のありがたみを感じました。
我が家は学資保険に入って良かったと思っていますが、学資保険が必要かどうかは、各家庭それぞれの状況によって答えが変わってくるでしょう。家族で話し合い、家庭の金銭事情やライフプランに合わせて検討してみてください。