【毒親回顧録】親になる覚悟
温かい家庭への憧れ
両親に恵まれなかった私は、子供の頃から温かい家庭に憧れを抱いていました。いつか優しい旦那さんと結婚し可愛い子供を産んで新しい幸せな家族を作りたいと思っていました。しかし年を重ねるごとに、両親に愛されてこなかった私が、自分の子供を愛することができるのかと考えるようになってしまったのです。
よく、「虐待は連鎖する」とも言います。私は子供を産んではいけない人間だとも思うようになりました。
妊娠発覚
ただやはり、心の奥底では子供を持つことを望んでいたのです。なので妊娠が発覚した時は喜びでいっぱいになりました。
妊娠期間中は、少しずつ大きくなっていくお腹や胎動に幸せを感じる日々でした。しかし、仕事を辞め一人の時間が増えると不安な気持ちが押し寄せてくるようになります。産んでから我が子をかわいいと思えなくなったらどうしよう、両親と同じような酷いことを子供にしてしまったらどうしよう、とネガティブな思考になってしまっていました。この時の私は、出産すると決めただけで、親になる確かな覚悟のようなものを持てていなかった気がします。