子育てcafe

妊娠、出産から育児に関することまで、ママたちに役立つ情報を発信していきます。悩みや不安を抱えるママたちが、ホッと一息つけるcafeのような場所になればと思います。

【毒親回顧録】躾問題

躾をされず常識知らずに

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私は両親からは躾らしい躾をされずに育ちました。怒られることはしょっちゅうでしたが、それは躾などではなく理不尽に怒鳴りつけられるというものでした。

 

同居していた祖母や学校から学ぶこともたくさんありましたが、やはり両親からしっかりとした躾や教育を受けなかったというのは、私に大きな欠陥を生んだと思っています。

 

躾をされてこなかったことで、恥ずかしい思いもしてきました。食事の際の作法や、友達の家に招かれた時のマナーなど、自分が何も分かっていないということを分からないまま成長してしまった気がします。大学生くらいの時に自分が常識知らずであることを自覚し、周りに迷惑をかけたり不快な思いをさせたりしながらも、いろいろなことを自ら学び吸収していくようにしました。

 

あいさつのない家庭

思えば、両親とはあいさつを交わしたことがありません。

 

私は生真面目な性格なので、小学一年生の時に担任の先生に「家に帰ったら必ず『ただいま』を言いましょう」と言われたのを守り、帰宅するといつも「ただいま」と言うようにしていました。祖母がいる時には「おかえり」と言ってくれましたが、専業主婦で毎日家にいた母から「おかえり」と返ってくることは一度もありませんでした。

 

他にも「おはよう」「おやすみ」といったあいさつも両親にしたこともされたこともありません。

 

「ありがとう」「ごめんなさい」

よく、好きなタイプは「ありがとう」と「ごめんなさい」がしっかり言える人、と言う方がいますよね。私もこの二つが自然に言える人は本当に素敵だと思います。私は実家を離れた頃から「ありがとう」と「ごめん」を言うことの大切さと難しさを感じるようになりました。

 

家庭の中で「ありがとう」と「ごめん」を発することがなかった私は、気持ちのこもった「ありがとう」「ごめん」になればなるほど、スッと口から出てきませでした。しかし、たくさんの人と関わっていく中で「ありがとう」「ごめん」を素直に言うことで人間関係が円滑に進むことを学びました。

 

私は娘には「ありがとう」「ごめんなさい」がちゃんと言える人になってほしいと思っています。そのためにも、娘には小さなことに対しても「ありがとう」「ごめんね」と言うように心がけています。まだ言葉をはっきり喋ることができない娘が「あーと(ありがとう)」「ごーしゃい(ごめんなさい)」とペコっと頭を下げながら言う姿を見て温かい気持ちになったものです。

 

自分が親の立場になってみて、躾を家庭の中でしっかりすることは大切なことだと改めて感じています。過度な躾は子どもにストレスを与えることになりかねませんが、子どもの成長において必用な躾は、親から子への愛情表現でもあると思います。