【毒親回顧録】兄との比較2
あんたはかわいくない
両親は、兄と私を比較し、私を下げることを楽しんでいるかのようにも見えました。
私は昔から理系科目が苦手なのですが、父親からするとそれが許せないようでした。自分と同じ理系の道に進んだ兄は、それだけで人として優秀、文系の私は価値のないクズ人間だと罵倒されました。
母親には、男の子はかわいい、女はかわいくない、というか、あんたがかわいくない、2人目も男の子が良かった、というようなことを何度も言われました。
兄を持ち上げ私を下げることで、両親もストレスを発散していたのかもしれません。兄と比較されることで、私はどんどん自信を失い内向的な性格になっていきました。
兄が実家を出た後
兄が高校を卒業し実家を出た後は、家の中がそれまで以上に殺伐とした雰囲気になりました。特に母親は兄がいなくなったことで寂しかったのかもしれません。溜息をつきながら睨んできたり、ヒステリックに私に当たり散らしたりしてきました。私は辛くもありましたが、そんな母をかわいそうな人だなと冷めた感情で見ていました。
兄とはいまだに比較されます。兄と私の現状を比べたり、兄と私の夫を比べたりすることもあります。私と両親は会ったり電話で話したりすることはほぼないので、母親が長々と嫌味をメールにして送ってくるのです。
兄には直接嫌なことをされたわけではないので、嫌いではありません。兄も私も現在は実家からは離れた場所で家庭を持ち幸せに暮らしています。両親もいいかげん自分たちの愚かさに気付き、今後は人に迷惑をかけずに静かに老後を過ごしていってほしいと願っています。