【毒親回顧録】不仲の両親

夫婦げんかの毎日

父と母の仲は非常に険悪で、顔を合わせれば声を荒げてケンカが始るような関係でした。別の部屋にいても両親のケンカの声は聞こえてくるので、精神的にも辛いものがありました。思い返してみても、両親が穏やかに他愛もない会話をしているところなど見たことがありません。

父が母に手をあげることもありました。殴る、蹴る、突き飛ばす、は日常茶飯事でした。父が母に馬乗りになって首を絞め、母が白目をむいていたのを見てしまった時はさすがに止めに入りましたが、代わりに私が父に思いっきり殴られました。

離婚してほしい

子どもの頃、正直私は、両親には早く離婚してほしいと願っていました。両親のケンカを見せられるのも聞かせられるのも苦痛でした。ただ、離婚をしても父も母も私を引き取るのを拒否するのだろうなと考えると、少し悲しい気持ちにもなっていました。

両親が離婚し、私は祖母と二人で生活できればそんな幸せなことはなかったと思います。両親から離れられれば虐待からも逃れられたはずです。

現在も両親は離婚していません。実家は田舎なので、離婚したとなると近所中に一気に噂が広まります。そういうこともあって、世間体を気にする両親は離婚ができないでいるのかなとも思います。

両親はなぜ結婚したのだろうと今でも不思議でなりません。職場で出会ったようですが、あんな2人でも愛し合い、普通の恋人のように過ごしていた時期があったのでしょうか。現在は実家に2人きりになっていますが、今でも毎日ケンカをしているのでしょうか。お互い一人になって、余生を自由に生きればいいのにと思います。

夫婦げんかは見せない

私は、娘の前では夫婦げんかはしないようにしています。夫とはそんなにけんかをすることはありませんが、それでも、娘の前で夫と口げんかになりそうになった時は、すっと引くように心がけています。

娘に夫婦げんかを見せてトラウマを植え付けるようなことは絶対にしたくありません。自分が暴力を振るわれたり暴言を浴びせれたりするのももちろん辛いですが、親のけんかを見たり聞いたりするのも想像以上に心にダメージを受けるものだと思います。