受験で不合格だった子どもたちに伝えたいこと

受験で不合格に・・・不本意な学校に進学する場合も

入学シーズンを迎えましたが、中学、高校、大学に入学する新入生たちの中には、受験に失敗してしまい、自分が希望する学校ではないところに進学する人たちもたくさんいることでしょう。不合格は残念でしたが、気持ちを切り替え、前を向いて新生活を楽しんでもらいたいと心から思います。

不合格だった子どもたちに伝えたいこと

私は以前、学習塾や予備校に勤務していました。受験に落ちてしまった生徒たちには、合格させてあげられなかったことへの謝罪をすると共に気が済むまで話を聞いてあげるようにしていました。そして、こう伝えていました。「受験、頑張ったね。今までの努力は絶対今後の人生の糧になるから。これから大切なのは、与えられた場所でどう頑張るかだよ。」と。

受験という大きな試練を経験したことは、絶対に人生の財産になっていると思います。今後、辛いこと、苦しいことを経験した時にも、受験のことを思い出し頑張れることがあるかもしれません。

第一志望の受験で失敗してしまい、「行きたくないな」「本当はこんな学校行くはずじゃなかったのに」と後ろ向きな気持ちで入学式を迎える人もいるでしょう。しかし、進学を決めたのなら、これから起こることであろう楽しいことを想像しながら、ポジティブな気持ちで新生活をスタートさせた方が絶対に良いです。

第一志望の学校に合格していたら、素晴らしい生活が待っていたかもしれません。しかし、その生活はもう見ることはできないのです。だったら、進学を決めた学校で、自分ができる限りの努力をして、最高の学生生活を手に入れましょう！

私は、国立大学の受験に失敗し、とりあえず受けた私立の大学に進学しました。国立大学に落ちた時は「人生最大の悲しみ」と思っていたのですが、ふたを開けてみると、大学四年間は「人生最大に楽しかった」です。国立大学に合格していたら、今でも親友と呼べる大学時代の友人たちとも出会えていませんでした。就職先も違うところになったでしょうから、職場で出会った夫と結婚することもなく、娘とも出会えていなかったと思うと、私の人生はこれで良かったと思えます。

ですから、受験で不合格だった人たちも、自分の決めた進路を最大限に楽しんでほしいと思います。挫折や失敗を経験した人はこれをバネに今後もっともっと強くなれるはずです。人生はまだまだこれから！新入生のみなさんの生活が明るく希望にあふれたものになるようにお祈りしています。