子育てcafe

妊娠、出産から育児に関することまで、ママたちに役立つ情報を発信していきます。悩みや不安を抱えるママたちが、ホッと一息つけるcafeのような場所になればと思います。

【毒親回顧録】最大の復讐

復讐のための自殺

私は小学生の頃、私が死んだら親はどう思うだろうと考えるようになりました。そして、遺書でも残して自殺すれば両親に対する最大の復讐になるのではないかと思うようになったのです。

 

自殺の方法をあれこれ考え、祖母の部屋から持ち出した剃刀を見よう見まねで手首に当ててみたこともあります。しかし、少し血が滲み出てきたところで我に返りました。私には死ぬ勇気などなかったのです。リストカットするできない私が、自ら命を絶つことなどできるわけがないと思いました。

 

田舎にある実家は、家族から自殺者が出たとなれば町中に話が広まり、何年も噂され続けるでしょう。それはそれで復讐になるかもしれません。しかしある時ふと、私の両親は私が死んでも悲しまないだろうし、自分たちが悪いとも思わないだろうということに気付いたのです。

 

両親のことは許していないけど

それから、両親への最大の復讐は、私が最高に幸せになることなのではないかという考えに至りました。両親からの暴力・暴言に屈せず、私が私の人生を幸せに生きられれば、両親も悔しく思うのではないか、自分たちがしてきたことの愚かさに気付いてくれるのではないかと思ったのです。

 

両親への復讐になったかどうかは分かりませんが、私は今、実家にいた頃とは比べものにならないくらい幸せに生きることができています。自分が幸せになったことで、両親への復讐なんて考えることもバカバカしいなと思えるようにもなりました。大切な時間をあの人たちのために無駄にしたくありません。

 

私にはいまだに両親を許す気持ちはありません。しかし、辛かった実家での日々があったからこそ、小さな幸せに喜びを感じ、「普通」の毎日をありがたく感じることができているのかもしれないとも思います。