【毒親回顧録】子どもの頃から冷めた性格だった私
親には期待しない
私は、子どもの頃から冷めた性格でした。物心ついた頃には既に、両親に愛されることを期待しても無駄だということを悟っていました。
どんな親であっても「子どもはみんなお父さんお母さんが好き」なんて私はありあえないと思っています。ドラマなども、虐待を受けている子どもがそれでも親のことを愛し必要としているといったシーンがよくありますよね。私には理解ができません。自分に攻撃してくる人、愛してくれない人を、どうしたら好きでいることができるのでしょうか。私もこういうドラマに出てくるような可愛げのある子どもだったら、もう少し両親から愛してもらえていたのでしょうか。
サンタさんなんていない
私にはクリスマスも誕生日もプレゼントはありませんでした。ある年のクリスマス、兄には大きな天体望遠鏡が贈られてきており、両親の目を盗んで少しだけ覗かせてもらったことを今でも覚えています。
小学生の時は、「サンタさんが来たら~」なんて友人たちが話しているのを聞いて、「サンタさんなんているわけないのに」と冷めたことを心の中で思っていました。ただ、当然のようにクリスマスにプレゼントをもらい誕生日を祝ってもらえる友人たちが羨ましかったのも確かです。
大人になった現在
大人になった現在の私も、どこか冷めた性格は変わっていません。他人のことを信用しきれていない部分があります。
友人たちは私のことを、優しい、いつもニコニコしている、おっとり系などと言います。しかし、この私は本当の私ではありません。他人と接するときの私は、自然と自分を作ってしまっています。自分の中の冷酷な部分を見抜かれないように、いつも周りに気を遣い笑顔でいることを心がけています。それが、子どもの頃から培ってきた嫌われないようにするための術なのです。