子育てcafe

妊娠、出産から育児に関することまで、ママたちに役立つ情報を発信していきます。悩みや不安を抱えるママたちが、ホッと一息つけるcafeのような場所になればと思います。

【毒親回顧録】毒親家庭での食事事情

常に空腹だった幼少期

私は実家でお腹いっぱいご飯を食べたことがありませんでした。常に空腹で喉も乾いており、それが当たり前になっていました。

 

母親が私に出す料理は明らかに量が少なく、他の家族に出しているメイン料理を私だけ食べさせてもらえないことも多かったです。仏壇に供えられていた、線香の匂いの染みついた乾燥した冷ご飯のみのこともありました。

 

祖母が料理を担当する時は母親の料理より食べられましたが、残さずたくさん食べている私を見て母は「いじきたない」という言葉をぶつけました。今でも私はその時のことが忘れらず、ご飯の最後の一口を食べるのを躊躇してしまいます。

 

お腹がすき過ぎて、ゴミ箱に捨てられていた他の家族の食べ残しをつまむこともありました。実家での水分補給はほぼ水道水を直飲みしていました。

 

幼稚園~中学校までは、給食があったおかげで何とか生きられていたといっても過言ではありません。痩せているのに毎日給食を残さず食べる私を見て、友人が驚くことも度々ありました。ただやはり、母親の「いじきたない」が邪魔をして給食をおかわりすることは一度もできませんでした。

 

ガリガリに痩せていた実家時代

そんなわけで、実家時代の私はかなり痩せていました。小学校の身体測定ではいつも「痩せすぎ」に分類され、保健室の先生に「好き嫌いせずたくさんご飯を食べようね」と何度も指導されていました。「食べたくても食べられないんです」とは言えませんでした。友人たちには「痩せてていいな」なんて言われることもありましたが、「痩せている」は私にとっては誉め言葉でも何でもありませんでした。

 

高校卒業時の私は、身長162cm、体重は40kg弱でした。高校時代は、祖母からもらっていたお小遣いのほとんどを、購買やコンビニでの食糧調達のために使っていました。それでもガリガリに痩せていて、そんな自分の体型がコンプレックスでもありました。

 

高校を卒業し大学生になり一人暮らしを始めてからは、一気に体重が増えました。三食自分の好きなものをお腹いっぱいに食べられる幸せから、どんどん食べ一年で10kg近く体重を増やすことができました。

 

子どもにはおなかいっぱい食べてほしい

実家での食事体験から、現在の私は、娘にはお腹いっぱいご飯を食べてほしいと思うあまり料理を作り過ぎてしまいます。好きなだけ食べられるように、メインの料理は大皿で出すことがほとんどです。

 

娘の「お腹いっぱい」の言葉を聞くと言い知れないほどの安心感を得られます。作った料理を全て食べてもらえると、嬉しい反面、「足りていなかったのかな」と不安に思ってしまいます。自分でもおかしいと分かっていますが、料理を作り過ぎてしまうのは、娘が大人になるまではきっとやめられないのだと思います。