イヤイヤ期の乗り越え方!原因と対応まとめ
イヤイヤ期とは
イヤイヤ期とは、1歳半~2歳頃に始まり、3、4歳頃まで続く第一次反抗期のことを言います。なんでも「イヤイヤ」と反抗したり、癇癪を起したりと親の手に負えなくなることもしばしば。「イヤイヤ」は2歳頃にピークを迎える場合が多く「魔の2歳児」という言葉もあるほどです。
ただ、イヤイヤ期は、子どもの自我が芽生え始めている証です。成長過程において避けては通れない道であり、子どもの情緒の発達を促すうえで大切な時期でもあります。
イヤイヤ期の原因
1.前頭葉の未発達
1~2歳くらいの子どもは、理性を主る「前頭葉」が未発達な状態です。そのため我慢ができず「イヤイヤ」が引き起こされると言われています。前頭葉は3歳頃から発達していき、だんだん理性も保てるようになっていくそうです。
2.言葉で上手く伝えられない
2歳頃の子どもは、気持ちを言葉でうまく伝えることができません。自分の欲求が通らないことで、「イヤイヤ」が爆発しエスカレートしていってしまうのです。
3.甘えたい
この時期の子どもは親に甘えたい盛り。知恵がついてきて、パパやママのの気をひきたい、反応を見たいという思いから「イヤイヤ」を発動させている場合もあります。以前に「イヤイヤ」を起こしたときに構ってもらえたという記憶から、またしてしまうという子どももいるようです。
4.自分でやりたい
子どもは自我が芽生え、好奇心も強くなってくると何でも自分でやってみようとします。親が手出しするのが「イヤイヤ」という状態ですね。しかし、まだ自分だけでは上手くできないことも。「自分でやる」と押し通したのにできずにイライラしてしまい、どんどん気持ちのコントロールができなくなってしまいます。
イヤイヤ期の対応
1.共感してあげる
まずは子どもに寄り添い認めてあげることが大切です。まだ上手く伝えられなくても、子どもの言葉にしっかり耳を傾け汲み取ってあげてください。「そうだね、これが嫌なんだね」「こうしたいんだね」と子どもの気持ちになって共感してあげましょう。パパやママに受け入れてもらえると、子どもも安心できますし、自己肯定感も高まっていきます。
2.とことん付き合ってあげる
危ないことでなければ、時間の許す限り子どもの要求に付き合ってあげましょう。一人で何かできた時には褒めてあげてください。パパやママが自分にとことん付き合ってくれたという経験は、子どもの情緒を豊かにし安定させてくれます。ただ、甘やかすばかりではなく「ダメなことはダメ」と毅然とした態度で叱ることも大切です。
3.興味をそらす
帰りたがらない子どもに「おうちに帰ったらおやつ食べようね」、着替えを嫌がる子どもに「お着替えできたら○○して遊ぼう」といった声かけも有効です。先に待っている楽しいことを提示することで、興味を他のことにそらす作戦です。ひどい癇癪を起しているときは聞いてもらえない場合もありますので、「イヤイヤ」が始まりそうな時に機転を利かして気をそらせてみてください。ただ、毎回物で釣って何かを与えるという方法ですと、泣けば何かをもらえると思ってしまうので注意が必要です。
4.選択肢を提示する
「イヤイヤ」が始まってしまったら、子どもに選択肢を与えて決めさせるというのも一つの手です。例えば、着替えをしたくと言う子どもに「この服とこの服どっちが好き?」と聞くいった具合に、上手く子どもが次の行動に移せるよう誘導してあげましょう。子どもも自分で決められるということが嬉しいものですし、考えている間に気持ちが落ち着くこともあります。
5.クールダウンする
子どもの「イヤイヤ」が収まらないと親もイライラしてしまうもの。親子でヒートアップしてしまっては、いつまでも事は収束しません。公共の場であれば場所を変える、家の中であれば少しの間離れてみるということも時には必要です。
6.否定的な言葉は使わない
「イヤイヤ」に対応する際、「そんなことできるわけないよ」などと否定的な言葉を使ったり「次同じことしたら叩くよ」などと脅したりということは絶対にしてはいけません。「イヤイヤ」がひどくなるばかりか、自己肯定感の低いネガティブな思考の人間になっていってしまいます。
まとめ
イヤイヤ期は、脳や言葉が発達し、また親からの愛情を受け気持ちが安定していくことでだんだん落ち着いてくるものです。イヤイヤ期は辛く、子育てがしんどくなってしまう方も多いと思いますが、大丈夫!子どもが順調に成長している証拠!と気持ちを切り替えていきましょう。必ず終わりが来るものですから、無理をせずに周りの手も借りながら乗り越えていきましょう!